2026/08/30 00:20

まずはじめに、熊本、千葉、埼玉で災害に遭われました皆様に、心からお見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心から願っております。

そして、今年もたくさんのお客様に、ご注文いただきまして、本当にありがとうございました。

### 2026年の夏:あかつきを襲った自然の猛威

いつの間にか季節は進み、晩成の桃の収穫となりました。今年はたくさんのワーカーさんにお世話になりながら、幸茜(さちあかね)の収穫が始まっています。

幸茜は、収穫時期が8月下旬から9月上旬の晩成種です。木でゆっくり熟させるので甘みが強く、手に持って「ぽよっ」とした頃が食べ頃の柔らかい食感が特徴です。本来、晩成の桃は雨にも強く、日持ちが良く育ちます。

今年の2026年は、あかつきの最盛期には、例年になく福島県北は冷夏となり、長雨が続きました。

中生のあかつきの時期は、例年なら猛暑の季節ですが、今年は雨と最高気温28度という日が続きました。それに伴い、カメムシも大量発生しました。

虫が桃を食べるなんて日常茶飯事です。今までは天気が続いていたので大きな問題にはなりませんでした。でも、今年は違いました。虫が食べた後から雨が入り込んで菌が繁殖し、腐敗病が続出しました。

たくさんの桃が、木になっている状態で腐ってしまいました。収穫できない桃を避けながら、健康な桃を雨の中で収穫する――。心をなんとか奮い立たせながらの作業でした。1年手間暇かけたあかつきの有り様を見て、皆で悲しい思いをしました。

せっかく収穫した桃も、発送してみると翌日には腐敗してしまうことがありました。楽しみにしてくださっていたお客様をがっかりさせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。このようなお客様には、代替品をお送りしたり、ご返金対応をさせていただきました。

### お客様の温かい言葉に救われて

そんな状況の中、お客様からは「ニュースで大変な状況だったのですね。大変でしたね」とお心遣いをいただき、代替品をお送りした際にも「こんな立派な良いものをありがとうございます」と温かいお声をかけていただきました。本当にありがとうございました。

毎年、気候は変わります。

最近では「桃の毛がある方が新鮮」と言われることもありますが、昨年のように猛暑が続くと、毛が固くても中はしっかり熟しているなど、一概には言えない難しさもあります。

どうか、その時々の桃の状態から、私たちの作り手だけでなく、その裏にある自然の営みにも思いを馳せ、ご理解いただけたらうれしいです。

### 私たちのこだわりと、これからの覚悟

当園は、化学肥料を一切使わず、化学処理した肥料も使いません。地域循環型で、畜産の方と連携して有機物の肥料を使います。農薬も必要最低限に抑えています。

ですので、収穫の仕方もゆっくりです。木で甘くなるまで、少し待ちます。

その私たちが育てた桃を、たくさんのお客様に喜んでいただいております。それが、自分たちの誇りであり、活力です。

しかし、今年は、返品で返ってくる桃を捨てることも少なくありませんでした。

天候には敵わない。どんなに手を尽くしても、どうにもならないこともある。

一緒に働くスタッフも、いろんなことが重なり、耐えきれず辞めていく人がいました。

悲しいことが重なり、1週間ほど気持ちの整理がつかないままの時もありました。

農業は厳しい。

更には、今年はお米が大暴落。農家は大打撃です。大変なことが本当に多いです。

寒いとき、暑いとき、外で作業することばかり。自然の変化で、今年のような予想外の事態が起こります。

「本当に好きじゃないとできない」

「本音がなきゃ続かない」

そんな気持ちにどうしてもなってしまいます。

それでも、このような年があったからこそ、本当の意味で現実を受け止め、周囲の農業関係者と共に「また来年に向かってどうするか」を考えることができます。

「また、来年だね」と、お互いに言葉を掛け合う。

厳しい仕事ですが、晩成の今から、そして来年も、皆様に「美味しい」と喜んでいただけるよう、ここからまた励んでいきます。